追加実装されたエリア会話の4年目分まとめ(2023/9/30~2024/9/29)
+ | 編集者向けテンプレート |
全て開く
●マップ名●
全て開く
初音ミク「●」,名前,名前
初音ミク「●」,名前,名前
|
こはね | 2年生になって、教室もクラスメイトも変わったし、 いろいろ新鮮な気持ちになるね |
一歌 | うん。教科書も新しくなって…… |
一歌 | ……気のせいかもしれないけど、 ちょっと分厚くなったような気がしない? |
みのり | あ……。それ、わたしも思った…… |
こはね | 本当? 全然、気づかなかったな…… |
みのり | 絶対、分厚くなってるよ! わたし、家に帰ったら1年生の教科書とページ数比べてみる! |
こはね | えっと…… |
こはね | (実際ページ数増えてたら、余計がっかりしそうだけど……。 いいのかな……) |
一歌 | ……えっ! 司さん、どうして宮女に? |
司 | それがな……。咲希のヤツ、間違えて神高の教科書を 持っていってしまってな |
一歌 | 神高の教科書、ですか? |
司 | ああ。昨日、オレが2年の時に使っていた教科書と、 自分の教科書を見比べてみたい、 と言って持っていったんだが—— |
司 | 今朝、部屋に返されていたのが、 全部宮女の教科書でな…… |
一歌 | 咲希…… |
一歌 | 私でよければその教科書、咲希に届けますよ |
司 | そうしてもらえると助かる。 さすがに、視線が痛いからな |
一歌 | ですよね……。 咲希に気をつけなよって言っておきます |
司 | おお、我らがファン第1号ではないか! どこかに出かけるのか? |
こはね | はい。杏ちゃん達と歌の練習です。 えっと、司さんは…… |
司 | オレはオペラの観劇だ! |
こはね | わ……いいですね! 私、生では見たことないので いつか見に行けたらなって思っていたんです |
こはね | でも、たしかオペラってミュージカルやショーとは 歌いかたが違いますよね? |
司 | まあな。オペラは自らの体をスピーカー代わりに、 マイクなしで会場中に声を響かせる |
司 | 一方、演劇は歌だけでなくダンスや芝居も大事だからな。 普通にマイクも使うわけだが—— |
司 | 誰かに何かを届けるために、 自らの持てる力を使って表現するというところは、何も変わらん |
司 | 小豆沢達がやるイベントも、そうではないか? |
こはね | あ……。 はい、そうですね! |
司 | うむ! せっかく興味があるんだ。 お前も時間を作って、オペラを見に行くといいぞ! |
こはね | そうですね。行ってみようと思います |
一歌 | あ、奏さん! こんにちは |
奏 | こんにちは。これからバンドの練習? |
一歌 | いえ、バイトです。 そこのファストフード店で働いてて |
奏 | ……すごいね。 わたしは不器用だし、ああいう接客業、絶対無理だな |
一歌 | 慣れは必要かもしれないです。 私も最初は何がなんだかって感じで、 先輩に言われたことをとにかくやってたので |
一歌 | それに、笑顔も自信がなくて……。 働き始めた頃はガチガチってよく言われてました |
奏 | そうだったんだね。 じゃあ、今は…… |
一歌 | ……働き始めた頃よりは、自然に笑えてると思います |
奏 | (きっとバイト中も、こんな風に素敵な笑顔なんだろうな) |
奏 | ……あれ、花里さん? そんな物陰に隠れてどうしたの? |
みのり | イ、イエ! ワタシ、花里チガイマース! |
みのり | ——って、奏ちゃんか! よかったぁ~。ファンの人にバレちゃったかと思った |
奏 | え? ……あ、もしかして、 ファンの人に追いかけられてた、とか? |
みのり | その……追いかけられたというか……。 ひょっとしてそうかな?って思って、 むしろわたしが様子をうかがってしまったというか…… |
奏 | あ……。ふふ、なんだか花里さんらしいね |
みのり | うう~、でもこんな風にこそこそするなんて アイドルとしてあるまじきこと! こ、ここで見たことは内緒でお願いします! |
奏 | うん。誰にも言わないよ |
ルカ | く~~! もうメイコってば、リバーシ強すぎるよ!! |
ルカ | ていうか、私の石が全部ひっくり返されちゃうなんて……。 なんかズルとかしてないよね!? |
MEIKO | そんなことしないわよ。あれにはちょっとしたコツがあるの。 ということで、このへんでおしまいに…… |
ルカ | えー! もっかいもっかい! こんな負けかたで終わりたくな~い~!! |
MEIKO | また今度ね。 私はお店を開かないといけないの |
ルカ | むー…… |
ルカ | ……あっ、そうだ! じゃあメイコ、私にもエプロン貸して! |
ルカ | お店手伝うから!! だから、空き時間にもう1回やろうよ! |
MEIKO | ……はぁ、仕方ないわね。 そんなに言うなら、手があいたら相手してあげるわ |
ルカ | よーし、今度こそ負けないぞ~! まずはお店をピカピカにしなくっちゃ! |
彰人 | ちわっす。 休憩に来たんすけど……今日はルカさんだけですか? |
ルカ | うん! メイコとミクはちょっと出かけちゃってるんだ |
ルカ | でも安心して! ここに私がいるからね! |
彰人 | ……? いや、別にルカさんに用事は…… |
ルカ | 休憩しに来たんでしょ? じゃじゃーん、このエプロンを見よ! メイコ達から店番を任されてるのだ! |
ルカ | ってことで、ちょっとした料理とか飲み物なら出せるからね~。 さ、入って入って! |
彰人 | ……なんだ、そういうことか。 つーか、ルカさんって料理できたんすか? |
ルカ | あははっ。 今回は冷蔵庫から出すだけだから、私の料理じゃないんだ。 まあ、やろうと思えばできるけどね! やろうと思えば! |
ルカ | そんなことより中へどうぞ! サンドイッチもジュースもあるし、 冷凍庫には、カイトのとっておきのアイスが……! |
彰人 | ……へえ、うまそうだな。 そんじゃ、おじゃましまーす |
彰人 | はよ。 ……もしかしてお前、今日寝坊したのか? |
冬弥 | ん? ああ。実は昨日、作業に没頭して つい夜ふかしをしてしまったんだ |
彰人 | なるほどな。 それで、慌てて家を飛び出してきたってわけか |
冬弥 | たしかにそのとおりだが……どうしてわかったんだ? |
彰人 | いや……寝ぐせ |
彰人 | 右耳のうしろのとこ、すげえ跳ねてるぞ。 直してきたらどうだ? |
冬弥 | ……そうさせてもらう |
こはね | 東雲くんって、今日も朝練してきたの? |
彰人 | ああ。 休んじまうと落ち着かねえからな |
杏 | ほらね! やっぱ彰人が適任だって! ちょっと聞いてみようよ! |
彰人 | ……ん? なんだよ? |
杏 | あ、えっとね——今、みんなで遅くまで練習してるでしょ? そのせいで、毎朝眠くて眠くて…… |
こはね | 私も朝の支度しながら、うとうとしちゃって…… |
こはね | だから、東雲くん! 寝起きがよくなるコツがあるなら、なにか教えてほしいの |
彰人 | コツって言われてもな……。 オレの日課みたいに、何かルーティーンを作るとかじゃねえか? |
杏 | ルーティーン……。 朝起きたらこれをやる、って決めるってこと? |
彰人 | ああ。 ま、実際どうかはわかんねえけどな |
こはね | ありがとう、東雲くん! ちょっと意識してみるね! |
杏 | あー、練習終わった~! つっかれた~~~!! |
彰人 | 朝から歌いっぱなしだったから、さすがに腹減ったな |
杏 | だねー。せっかくだし、みんなでどっか食べに行かない? |
冬弥 | そうだな。しかし、どこがいいだろうか。 彰人との行きつけの店は、ここからでは少し遠いな…… |
こはね | あ、それならちょうど近くに、 クラスメイトの子とよく一緒に行くお店があるよ |
こはね | 喫茶店なんだけど、自家製のパンが美味しいんだ! それとコーヒーもすっごく人気でね! |
冬弥 | コーヒーか。それは興味があるな |
彰人 | なら、そこでいいんじゃねえか? |
杏 | だね! 満場一致で決定! ってことでこはね、案内頼んでもいい? もーお腹ぺこぺこ! |
こはね | うん! みんな、ついてきて! |
志歩 | 私のベースを弾いてみたい? |
リン | うん! しほっちのベースの音、 ビリビリ~って感じでかっこいいんだよね! |
リン | 演奏聴いてたら、あたしも弾いてみたいなって思ったんだ♪ |
志歩 | ……まあ、別にいいよ |
志歩 | じゃあ、ストラップもうちょっと短くしたほうがいいよね? ちょっと調節するから待ってて |
リン | (……しほっち、こういうところ本当優しいよね) |
リン | えへへっ、ありがとしほっち♪ |
志歩 | ……? うん…… |
志歩 | (なんかニコニコしてるけど……そんなに弾きたかったのかな) |
リン | ほなっち~、今大丈夫!? |
穂波 | うん、ちょうど休憩に入ったところだよ。 どうしたの? |
リン | 今、レンとルカ姉とかくれんぼしてて! 隠れる場所を探してたんだ! |
リン | ごめん、ちょっとだけ背中貸して~!! |
穂波 | えっと、わたしのうしろに隠れるの? でも……ここだとすぐに見つかっちゃうんじゃ…… |
リン | ドラム大きいし、いい感じに体を隠してくれたら きっと大丈夫だと思う! |
リン | お願いっ、助けてほなっち~! |
穂波 | わ、わかった。頑張るね! |
咲希 | えー、それでは初インタビューということで、 まずは~……皆さんのバンド結成当時のお話を聞かせてください! |
咲希 | じゃあ、望月穂波さん! ドラムを始められたきっかけはなんでしょーか? |
穂波 | えっと、そうですね。 わたしがドラムを始めたのは—— |
志歩 | 穂波、乗らなくていいから。 ていうか、なんで急にこんな練習してるの? |
一歌 | 咲希が買った音楽雑誌に、 かっこいいインタビュー記事があったんだってさ |
咲希 | そう! やっぱり一度は言ってみたくない? |
咲希 | 『伝えたいこと? 大事な想いはすべて曲に込めました。 わざわざ口で説明するのは野暮かな、と——』とかさ! |
一歌 | ……まあ、気持ちはわかるけど。 咲希は、どっちかっていうとしゃべりたいんじゃない? |
咲希 | そ、そんなことないって! |
穂波 | ふふっ、じゃあ咲希ちゃん! 最近の新曲は、どういった風に制作されたんでしょうか? |
咲希 | えっ? えっと、大事な想いは ちゃんと曲に込めた……と思うんですけど…… |
咲希 | やっぱり、たくさんの人に元気になってほしいって気持ちで 作りました! それに、それに——! |
志歩 | ほら、やっぱり |
志歩 | 咲希の好きなバンド、最近すごく話題になってるね |
咲希 | ……! そうそう、そうなのっ! |
咲希 | TrickTrickでダンス動画があがるようになって、 一気にどかーん!ってバズっちゃったんだ! |
一歌 | たしかに、最近テレビでも見るようになったよね。 先週、『姫様の朝食』で特集組まれてたし |
咲希 | それアタシも見てたよ! |
咲希 | 演奏とか曲の世界観とかすっごくかっこいいのに、 トークになるとちょっと抜けてるのがおもしろいんだよね~ |
志歩 | へえ、そんな感じなんだ。ちょっと意外かも……。 私も見てたらよかったな |
咲希 | ……ふっふっふ、そんなしほちゃんに朗報だよ! 実は番組を録画してあるのです!! |
咲希 | だから、今度一緒に見ようよ! デビュー直後の話もしてたから、アタシ達の勉強になるかもだし! |
志歩 | ……じゃあ、見させてもらおうかな。 ふたりの話聞いてたら興味出てきたし |
咲希 | わーいっ! じゃあじゃあ、明日の放課後に集合ってことで! |
志歩 | 穂波、メンテナンスオイル持ってきたよ。 うちの店長に聞いたら、これがおすすめだって |
穂波 | ありがとう! これでキックペダルのお手入れできるよ…… |
穂波 | キコキコって音が鳴るようになっちゃったんだけど、 どれを使うのが一番いいかわからなかったから |
志歩 | そんなになるくらい、自主練してきたんだね |
志歩 | やるじゃん、穂波 |
穂波 | ……ふふ、ありがとう志歩ちゃん。 でも、プロになるって考えたら、まだまだだから…… |
穂波 | これでもっと練習して、もっとうまくなるね! |
司 | いくぞ、ミク! ジャンケン—— |
ミク | ポンっ!! |
ミク | ええーっ! ミク、また負けちゃったぁ~! |
司 | 落ち込んでいる暇はないぞ。 次にやりたい役が誰かとかぶってしまった時、 ジャンケンで負けたくないんだろ? |
ミク | うん! 5連敗はヤダ!! |
司 | ……ということは、4連敗中なのか。 運が悪いというか、なんというか…… |
司 | とにかく、自信を持てるようになるまで オレが特訓につきあってやる! さあ、続けるぞ! |
ミク | わーいっ! ありがとう、司くん! よろしくお願いしますっ! |
ルカ | ねえ、類くん。 眠りを浅くする方法って、知ってるかしら? |
類 | 眠りを浅く? すぐに起きられるようになりたい、ということかな? |
ルカ | ううん。わたしね、夢をたくさん見たいの~ |
ルカ | でも夢って、ぐっすり寝てる時は見なくて、 ふわふわ~ってしてる時に見るんでしょう? えっと……ラム睡眠? |
類 | フフ、それでは羊になってしまうよ。 正しくは、レム睡眠だね |
ルカ | そうそう。その、レム睡眠をいっぱいして、 夢をたくさん見たいの |
類 | ふむ。夢そのものをコントロールする明晰夢についてなら いくつか文献を読んだことがあるけど……。 レム睡眠自体を長くする方法も興味深いね |
類 | ルカさん、少し時間をくれるかい? 僕のほうで方法がないか調べてみるよ |
ルカ | 本当? うふふ、じゃあ楽しみに待ってるわ~ |
MEIKO | ——パーンッ!! パパパ、パーンッ!! |
寧々 | ひゃっ……!! な、なんだメイコさんか……。 びっくりしたぁ…… |
MEIKO | あ、ごめんごめん。さっき見たポップコーンマシーンが おもしろかったからつい |
MEIKO | すごいわよね! あんなカッチカチに乾燥した種から、 ふわっふわサクサクなポップコーンができるなんて! |
寧々 | ほんと、考えた人……っていうか見つけた人? 尊敬するかも |
MEIKO | ふふ。ポップコーン以外にもよく調理方法見つけたな っていう物、たくさんあるわよね! |
寧々 | あ……えっと、フグとか? |
MEIKO | そうそう! 行動力もあるし、勇気もものすごいわよね! 私も見習わなくっちゃ♪ |
寧々 | え……。たしかに行動力も勇気もすごいと思うけど……。 見習うのはちょっと違うような…… |
えむ | あ、カイトお兄さん見~つけた♪ |
えむ | 聞いて聞いて! ちょっと古くなっちゃって 使わなくなったポップコーンマシーンを お兄ちゃんがくれたんだ~♪ |
KAITO | へえ。それ、もしかしてまだ使えるのかい? |
えむ | うんっ♪ だからポップコーンを作りたいんだけど、 子供だけでやったらダメって、お兄ちゃんに言われてて…… |
えむ | だから、カイトお兄さんに手伝ってほしいなっ☆ |
KAITO | もちろんいいよ。 そうだ、リン達も興味あると思うから呼んでもいいかな? |
えむ | えへへ。リンちゃん達にはさっき会った時に 一緒にやろうねって言ってあるよ♪ |
KAITO | そうなんだね! みんなのことを誘ってくれてありがとう |
えむ | どういたしましてっ☆ それじゃあみんなのところまで、ゴーゴー! |
類 | ……カイトさん? 悩んでいるようだけど、どうかしたのかい? |
KAITO | 実はここ最近、やりたい役を決めるジャンケンで、 ミクが4連敗していてね |
KAITO | 最終的には自分がやっている役を楽しんでくれているけど、 ミクがやりたい役をやれていないことを 他のみんなも気にしているみたいで…… |
KAITO | 次のショーは、まずミクにやりたい役を選んでもらってから 他のメンバーの役を決めようかなって考えていたんだ |
類 | なるほど。 たしかにそれがよさそうだけど…… |
類 | 実はさっき、ミクくんが司くんと ジャンケンの特訓をしているのを見かけたんだ |
KAITO | え、特訓? |
類 | ああ。とても張りきっているように見えたから、 しばらく成り行きを見守ったほうがいいかもしれないね |
KAITO | そうだったんだね。類くん、教えてくれてありがとう。 次の役決めの時、気をつけるようにするよ |
類 | どういたしまして。ミクくんも頑張っているみたいだし、 丸く収まることを願っているよ |
リン | う〜ん…… |
レン | リン、何か悩み事? |
リン | あ、レン! この前、みんなと旅館に行ったでしょ? ああいうの、わたし達でもやりたいな〜って思って…… |
リン | その時のために、やりたいことリストを作ってるの! |
レン | へえ、そうなんだ。どんなものが入ってるの? |
リン | えっとね……まずは大富豪でしょ。 それに、この前やったカルタでしょ〜 |
リン | それと、枕投げは外せないよね! あとは—— |
レン | (……これ全部やったら、 寝る時間がなくなっちゃいそうだな……) |
レン | 雫ちゃん、改めてこの前はお土産ありがとう。 温泉まんじゅう、すっごく美味しかったよ! |
雫 | ふふ。 少しでも旅行の楽しい雰囲気を味わってもらえたならよかったわ |
MEIKO | そういえば、この前話した時、 肝心の温泉の話を聞くのを忘れていたわ! |
MEIKO | どうだった? やっぱり、と〜っても癒されたのかしら? |
雫 | ええ! ロケの疲れもとれて、 お肌もとってもスベスベになって…… |
雫 | お風呂上がりに、みんなでほっぺを もちもちしあったのよ |
MEIKO | あら、すっごく楽しそうね! 私も誰かのほっぺをもちもちしたいわ…… |
レン | え……ぼ、僕? えっと…… |
レン | あ、ほっぺたなら、ルカちゃんがいちばん柔らかいって この前リンが言ってたような気がするよ |
MEIKO | まあ、それはそうね……。 じゃあ、今からルカのほっぺたを もちもちしに行っちゃおうかしら♪ |
雫 | ふふ。私も一緒に行くわ |
みのり | むむむ………… |
愛莉 | ちょっと、どうしたのよふたりとも。 そんな険しい顔して |
雫 | あ、愛莉ちゃん! 今ね、みのりちゃんと一緒に スケジュールのアプリで使えるスタンプを作っているの |
みのり | この前、オリジナルスタンプを作れるっていう機能が 追加されたんだよ! 愛莉ちゃんも一緒にやろー! |
愛莉 | へえ、おもしろそうじゃない。 ちょっとやってみようかしら |
みのり | これがブラシで、こっちが図形ツールだよ。 ちなみに今は、サモちゃんのスタンプを作ろうとしてるんだ! |
雫 | あのふわふわ感を再現するのが、とっても難しいのよね…… |
愛莉 | なるほどね。えっと……ここに丸を置いて、ブラシで…… って、ああ! 指で線を描くのってこんなに難しいの……!? |
みのり | わかる~! わたし達も、それですーっごく苦戦してて……! |
雫 | なかなか完成しないのよ…… |
愛莉 | くっ……! こんなところで諦められないわ。 絶対にかわいいサモちゃんスタンプを作るわよ! |
みのり・雫 | 『うん!』 『ええ!』 |
みのり | こうやって全員でゆっくりお昼を食べるのって、 なんだか久しぶりだね |
遥 | いつもスケジュールの確認とか、 メールの返信に追われてたもんね |
愛莉 | ええ。でも、ようやくあの鬼のような忙しさから解放されたわ |
雫 | ふふ、斎藤さんがマネージャーになってくれたおかげね |
遥 | これで私達も、活動のほうに専念できるようになったし—— パフォーマンスのクオリティも、もっと上げていかないとね |
雫 | そうね。歌やダンスの練習も、これまで以上に頑張っていきたいわ |
みのり | よーし、新生MORE MORE JUMP! ここからもっともっともーっとパワーアップだ〜!! |
遥 | 雫、こんなところでどうしたの? |
雫 | あ、遥ちゃん……! 実は、行きたいお店があるんだけど、 道に迷ってしまって…… |
遥 | そうだったんだ。 ちなみに、どんなお店なの? |
雫 | えっと……この雑誌にのっているところなんだけど…… |
遥 | ペンぴょんのポップアップストア? |
雫 | ええ。しぃちゃんが、こういう可愛いぬいぐるみ好きだから、 買って帰ったら喜びそうって思って |
遥 | そっか、日野森さんのために…… |
遥 | じゃあ、一緒に行く? 私も、ちょうどそのお店に向かうところだったんだ |
雫 | まあ、そうなのね! |
雫 | よかったわ。遥ちゃんが一緒なら、 プレゼントのアドバイスももらえるし……! |
雫 | さっそく行きましょう! お店は……こっちかしら |
遥 | あ、雫……! そっちは逆方向だよ |
ミク | ふたりとも、何かいいことあった? |
まふゆ | ……いいこと? |
奏 | どうしてそう思ったの? |
ミク | なんとなくふたりの雰囲気が……柔らかい気がして |
奏 | そうだね……。 いいことは……何もないこと、かな? |
ミク | 何もないことが……いいこと? |
奏 | 最近はいろいろなことがあったから、 こういう頭を空っぽにできる時間は気が休まるんだ |
まふゆ | ……そうだね |
まふゆ | でも今は、新曲の構想のために来てるから、 あまり空っぽにされても困る |
奏 | うっ…… |
レン | まふゆちゃん……何を見てるの? |
まふゆ | ……絵名がさっきまで描いてた絵 |
レン | えっと……どんな絵なの? |
まふゆ | ここの風景を描いた絵みたいだけど。 ……不思議な人影があちこちある |
レン | 本当だ……。 人の形をした影……何か意味がある、のかな? |
絵名 | ふたりとも、深読みしすぎ。 それ、ただ人物のアタリを取っただけだから |
まふゆ | この鉄骨の高いところに座らされてるの、誰? |
絵名 | あー、まだ決めてないんだけど…… まふゆを配置してあげよっか? |
まふゆ | いい |
絵名 | 何度見てもシュールな風景だよね、ここ |
奏 | 美術でこういうジャンルがあったよね。 時計が溶けてるみたいなやつ |
絵名 | 溶けた時計っていうと……シュルレアリスムのこと? これはどっちかというと、現代アートじゃない? |
奏 | それもちょっと知ってる。 街の落書きに価値が認められて保存されるやつ、とかだっけ |
絵名 | そうそう! さすが、いろんなものにアンテナ張ってるんだ |
瑞希 | ……やっぱり開かなかったよ、あのドア |
絵名 | そんなのわかってたことでしょ。 まふゆでも開けられないんだから…… |
瑞希 | そうなんだけどさ~。 でも、ここに来たら一度は試してみないと落ち着かないでしょ? |
リン | 別に、わたしはそんなことない |
瑞希 | え~? 誰もいない時、暇つぶしでノブ回してみたりしないの? |
リン | …………しない |
絵名 | 何その間。怪しくない? |
リン | …………してない。 |
絵名・瑞希 | (あ、これ実はやってるやつだ……) |
奏 | うーん…… |
ルカ | どうしたの? そんなに難しい顔をして |
奏 | あの植物、誰か水やったりしてるのかなって思って |
ルカ | 誰かがしているところは見たことないわね |
奏 | ……枯れたりしないかな? |
ルカ | セカイは現実と違うから、その心配はいらない気がするけれど 必要なら湖からじょうろでも出てくるんじゃないかしら? |
奏 | ……そ、そういう便利なシステムじゃないんじゃないかな…… |
まふゆ | メイコ |
MEIKO | ……来ていたのね |
まふゆ | うん。……ここにいたんだ |
MEIKO | ええ |
まふゆ | 私はここにいないほうがいい? |
MEIKO | ……好きにしたら? ここはあなたのセカイなんだし |
まふゆ | ……………… |
まふゆ | ……静かだね |
MEIKO | ……ええ、そうね |
絵名 | ねえ、さっきから何をイライラしてるの? |
KAITO | 別に何もない |
絵名 | そんだけイライラしてますオーラ出しておきながら? |
KAITO | うるさい、そう思うなら話しかけるな |
絵名 | いや、目の前でそんな顔されたら普通気になるでしょ |
絵名 | で、何考えてたの? |
KAITO | ……お前には関係ない |
絵名 | あ……ちょっと! |
絵名 | もう、話してくれればいいのに |
絵名 | ……そういうとこ、ちょっと似てるかもね |
まふゆ | 瑞希 |
瑞希 | わっ!? って、まふゆかあ……。 びっくりした~! |
まふゆ | 今のは瑞希が驚きすぎ |
瑞希 | いやいや、まふゆのほうこそ気配消しすぎなんだってば! もっと足音とかバタバタ立ててほしいな~ |
まふゆ | 絵名じゃないんだから |
瑞希 | あははっ、たしかに絵名の気配はすぐわかるかも! |
瑞希 | あれ、奏じゃーん? 今日はどうしたの? お散歩とか? |
奏 | ……ありがとう、瑞希 |
瑞希 | えっ? えっと……ボク、お礼言われるようなこと何かしたっけ? |
奏 | 奏が昼間に外にいるなんて珍しい、 みたいなこと言われなかったの久しぶりで……すごく新鮮だった |
瑞希 | (うわ、うっかり言うとこだった……。気をつけなきゃ) |
奏 | あっ…… |
絵名 | あっ、奏! 大丈夫!? |
まふゆ | 今、自分の足につまずいてたね |
奏 | ごめん……昨日からごはんを食べてないせいかも…… |
絵名 | 半日以上、食事抜いてるってこと? そんな状態で映画終わるまでもつの? |
絵名 | ていうか、まふゆは見てなかったの? |
まふゆ | あ…… |
絵名 | ちょっ……あんたもなの!? |
奏 | 作業に没頭しすぎて、つい…… |
まふゆ | ……私も…… |
瑞希 | あはは……ふたりならありえるかも…… |
奏 | ご、ごめん……。 でも、映画を観るくらいは……うっ…… |
絵名 | あーもう! 映画観るの中止! みんなでごはん食べる会に変更っ! |
KAITO | あれ……司くん、こっちに来ていたんだね |
司 | うむ。家で練習していたのだが、少し行き詰まってしまってな…… 気分を変えようと、ここに来たというわけだ |
KAITO | そうだったんだね。 ……でも、行き詰まってるって? |
司 | 実は今、この台本の掛け合い部分を演じてみているのだが、 相手役のキャラクターを掴むのに苦労していてな |
司 | それによって、こちらの演技も変わってくるだろうから、 いろいろパターンを試しているのだが…… |
司 | どれも、なかなかしっくりこないのだ |
KAITO | なるほど…… |
KAITO | それなら、僕がその相手役をやろうか? 実際に相手がいたほうが、やりやすいだろうしね |
司 | なにっ! 手伝ってくれるのか! |
司 | 実にありがたい! それに……こうしてカイトと一緒に練習するのも、久しぶりだしな |
KAITO | ふふ。司くんがどんな演技をするのか、楽しみだな |
司 | ああ。では……よろしく頼む! |
類 | まさか、セカイでオート三輪を作ってしまうなんてねえ。 ミクくんは、もう乗ったのかい? |
ミク | うんっ☆ この前、メイコに乗せてもらったんだ〜♪ びゅびゅーん!って、あっちこっち走って、 すっごくすーっごく楽しかったよ☆ |
ミク | あ、でもでも……もっと速く走れたら、 もっと楽しいよねって、みんなと話してたんだ! |
類 | ふむ。もっと速く…… |
類 | ミクくん、もしよければ オート三輪のある場所に、案内してもらってもいいかな |
ミク | え? |
類 | ミクくん達の希望を叶えるために、 何かできることがあるかもしれないと思ってね |
ミク | ええ〜! 類くん、オート三輪をもっと速くしてくれるの!? |
類 | フフ。みんなに楽しんでもらえるよう 全力を尽くすのが、僕の役目だからね |
司 | あの人は…………いや、きっと………… |
寧々 | ……ちょっと。 そんなところで、なにブツブツ言ってるの |
司 | おお、寧々ではないか! オレは今、道ゆく人々の観察をしていたところだ! |
寧々 | 観察? |
司 | この前、役作りのために、役の人生の物語を何本も考えただろう? あの時に、自分の想像力の貧しさに気がついてな…… |
司 | すれ違う人達の人生の物語を考えることで、 普段から想像力を鍛えておこうと思ったのだ |
司 | この先、同じような役作りをすることになった時のためにもな! |
寧々 | これからの役作りのため…………そっか |
寧々 | (——わたしも、負けてられないな) |
司 | フッフッフ…… |
司 | まさかえむも、オレ達3人が学校まで迎えに行くとは 思っていまい……驚く顔を見るのが、楽しみだな! |
寧々 | たしかに、珍しいよね。 えむがわたし達の学校に来ることはよくあるけど…… |
類 | 今日の練習場所は、えむくんの学校に近いからね。 ちょっとしたサプライズ、といったところかな |
司 | うむ。さすがにオレ達は校内に入るようなことはしないが…… 校門の前で、盛大に迎えてやろうではないか! |
寧々 | いや、普通に待てばいいでしょ…… |
類 | フフ。演出に使えそうな小道具も、たくさんあるよ |
司 | おお、でかした類! では早速、 『授業お疲れさま、練習頑張ろう!ショー』の準備を進めるぞ! |
寧々 | いや、だから…………ちょっと、ほんとにやめてってば……! |
類 | さて、無事に春名座での公演が終わったわけだけれど…… 今回の稽古と公演は、とても有意義なものになったね |
司 | ああ。著名な役者がいる劇団で学べただけでなく、 ともに舞台で演じることができたのは、とてもありがたいことだ |
寧々 | 当たり前だけど、春名座の人達、すごく演技のレベルが高くて…… これがプロなんだって、圧倒されちゃったよね |
寧々 | でも、あんなに間近で稽古を見れる機会なんてないだろうし…… 経験できてよかったな |
えむ | うんうんっ! あたしも、裏方の人達から たーっくさんお話聞けて、すっごく勉強できたよ! |
司 | うむ! 皆、それぞれ実りある稽古期間だったようだな! |
司 | しかし……まだまだ修行は始まったばかりだ |
司 | これからも成長できるよう、全員で進んでいくぞ! |
えむ | おー! |
一歌 | あ、レン。 よかったらこのピックもらってくれない? |
レン | ピック? ……へえ、赤地に金色のサインでかっこいいな。 でもこれ、どうしたんだ? |
一歌 | 雑誌に付録でついてきたんだ。 私には厚さがちょっと合わなくて |
レン | なるほどな。 触った感じ良さそうだけど……試してみてもいいか? |
一歌 | うん。 私も、レンの演奏聴きたいな |
レン | お、それじゃ張り切って演奏しないとな。 ——いくぞ! |
ミク | 咲希? 熱心に何見てるの? |
咲希 | メイク動画見てたんだ~! ちょうどさっき、好きな配信者さんが新しいのを出してて! |
咲希 | 新作コスメの紹介とか、 季節のおすすめメイクとか、結構勉強になるんだよ♪ |
ミク | へえ……。 あ、このメイク、上品な色を使っててちょっと大人っぽい感じだね |
咲希 | ね! アタシにはちょっと大人っぽすぎるかもだけど…… かっこいいミクちゃんにはぴったりかも! |
ミク | え、そうかな……? |
咲希 | うん! そうだ、ちょうどメイク道具持ってるし、やってみてもいい? |
ミク | じゃあ……ちょっとお願いしようかな |
咲希 | はーい! 座って座って! いきますよ~♪ |
咲希 | よっ、ほっ、ほっ……わわっ……! おしいー! もう少しで目標の100回できたんだけどなー! |
ルカ | ……あら、咲希。 テニスラケットでリフティングしてるの? |
咲希 | あ、ルカさん! えへへ、見つかっちゃった…… |
咲希 | 実は、練習の息抜きに、 ソフトテニス部の自主練をしてたんです! 今度練習試合があるので……! |
ルカ | そうだったのね。 ごめんなさい、練習中に声かけちゃって |
咲希 | いえ、それは全然! ていうか……せっかくなら、ルカさんも一緒にやりません!? |
咲希 | 難しいんですけど、慣れてくると楽しいですよ! |
ルカ | ふふ。それなら、混ぜてもらおうかしら |
咲希 | やったー!! じゃあ、やりかたから教えますね! |
ルカ | 穂波、2年生になって少し経ったけど、学校はどう? |
穂波 | はい、とっても楽しいですよ |
穂波 | 最近、委員会の1年生が、たくさん話しかけてきてくれるんです。 お仕事を教えてる時もみんな真面目に聞いてくれて、 すごく可愛くて…… |
ルカ | ふふっ、後輩に慕われているのね。 たしかに穂波はしっかりしてるし、頼りになるわよね |
穂波 | そうですか? そんなことないと思うんですけど…… |
穂波 | ……でも、後輩から話しかけてもらえるのって ちょっとそわそわしちゃいますけど、やっぱり嬉しいですね |
ルカ | ふふっ。その感覚は、少しわかるかもしれないわ。 私も、ミクやみんなが話しかけてきてくれると、とても嬉しいから |
ルカ | お互い、素敵な先輩になりましょうね |
穂波 | はい! これからも、よろしくお願いします! |
志歩 | レン。前に頼まれてた 父さんのバンドの楽譜、持ってきたよ |
レン | お。サンキュー、志歩! 楽しみにしてたんだ |
志歩 | ただ、実際に練習で使ってたやつらしいから、 ボロボロで読みにくいかもしれないけど…… |
レン | ……本当だ。かなり使い込まれてるな。 こんなに年季入ってると、こっちも気合い入るよ |
レン | ……あ、そうだ。 今から演奏したいんだけど、 軽くでいいからつきあってくれないか? |
志歩 | え? |
志歩 | (父さんの曲を一緒に弾くの、なんか照れるけど……) |
志歩 | (……でも、昔はよく、 父さんとふたりで弾いたりもしてたっけ……。懐かしいな) |
志歩 | ……わかった。 最初の曲からでいい? |
レン | おう! じゃ、早速始めよう! |
寧々 | え……? 貸してた映画のDVD、もう全部見終わったの? |
レン | うん、止まらなくなっちゃって……! ドラゴンに乗って悪い魔法使いと追いかけっこするシーンなんて、 すっごい迫力あって、何回も見ちゃった! |
寧々 | あ、わかるよ。 わたしもあのシーンは気に入ってるんだ |
寧々 | この映画って脚本自体もおもしろいし、演出も豪華なんだけど 音響や映像もこだわって作られてるんだよね |
寧々 | 空想の生き物の鳴き声なんかも作り込まれてて、 世界観の説得力がすごいっていうか…… |
寧々 | おかげで『この世界って実在するのかも』って 思っちゃうくらい、引き込まれるんだよね。それから—— |
レン | ——ふふ。寧々ちゃんって、本当にこの映画が好きなんだね! |
寧々 | えっ? あ……ごめん。 ひとりで盛り上がっちゃって…… |
レン | ううん! 好きな映画の話ができるのって楽しいよね! 寧々ちゃんの話、もっと聞きたいな! |
杏 | あれ、草薙さん。何読んでるの? |
寧々 | え? あ……。 『ファイト・ツアー』っていう有名な映画の設定資料集だよ |
彰人 | その映画、オレも見たことあるな。 宇宙船の乗組員がどんどん暴走していっちまうっていう |
彰人 | だんだん話が複雑になって、 ラストがちょっとよくわかんなかったが…… |
寧々 | 実はわたしも……。 でも、これには設定が細かく書いてあって、 映画だけじゃわからなかったこともわかるからおもしろいよ |
彰人 | へえ、マジか。 最後のシーン、どういう意味だったんだ? |
寧々 | えっとね、あれは、主人公がひとりで宇宙船に—— |
杏 | あー!! ストップストーップ!! 私もその映画見たいから、ちょっと待って! |
彰人 | ……なんでだよ。 結構昔の映画だし、今見てねえなら別にいいだろ |
杏 | だって、ふたりだけずるいじゃん! 『あの映画ここよかったね~』って私も話したいし! |
杏 | だからお願い、明日まで待って! 私も見てくるから……! そしたら3人で話そ! |
寧々 | ……ふふっ、わかった。 じゃあ待ってるね |
杏 | あ、草薙さーん! 今日の放課後ってあいてる? |
杏 | クラスの子とカラオケ行くんだけど、 もしよかったら草薙さんも来てくれないかなーって! |
寧々 | カラオケ…… |
杏 | ——あ、もちろん苦手なら大丈夫だよ! ただ私が個人的に、 草薙さんの歌が聴きたいなって思っただけだから! |
寧々 | あ……ありがとう |
寧々 | えっと……じゃあ、その……少しだけなら…… |
杏 | え、来てくれるの!? やったあ……! すっごい嬉しいよ、ありがと! |
寧々 | あっ、でもあの……わたし、場を盛り上げるのとか 得意じゃないから、あんまり自信ないけど…… |
杏 | それなら任せて! 誘ったからには、ちゃんとエスコートするから! 一緒に楽しもうね、草薙さん! |
寧々 | ……う、うん |
寧々 | はぁ……どうしよう |
彰人 | ……どうした? そんな暗い顔して |
寧々 | あ……購買でパン買いそびれちゃって、 今日のお昼どうしようかなって思ってたんだ |
彰人 | ああ……なんだ、争奪戦に負けたのか |
彰人 | なら、このパンやるよ |
寧々 | …………えっ? いいの? |
彰人 | 今日は多く買いすぎたからな。 それにこのままとおり過ぎたら、こっちの気分もよくねえし |
寧々 | ……あ、ありがとう。 あとでお礼するね |
彰人 | 別に、これくらい気にすんな。 じゃあな |
彰人 | お前、またぬいぐるみ獲ってきたのか。 今度のは……猫か? |
杏 | あははっ、猫がぶかぶかのコート着てて可愛い~! |
冬弥 | ああ。……だが、すまない。 今回は持ち帰りたいから、ふたりに譲ることはできないんだ |
彰人 | ……いや、別にほしいと思って聞いたわけじゃねえよ |
杏 | でも、持ち帰りたいってことは、冬弥が欲しくて獲ったってこと? いつもはぬいぐるみ自体には興味ないのに、珍しいじゃん |
冬弥 | 店内を見ていたら、この猫の着ている衣装が よくできていると思ってな。つい獲りたくなってしまったんだ |
杏 | 衣装? ……あ、本当だ! この子、コートの裏地まで作り込まれてる……! |
冬弥 | ——先日の芸術祭で裁縫を経験してから、 こういうことにも気づけるようになった |
冬弥 | これからは、また新鮮な感覚で ゲームセンターを楽しめそうだ |
彰人 | ……そりゃいいが、 だからってまた獲りすぎんなよ? |
キティ | 私たち、不思議な場所に来ちゃったね。 プリンくんは、びっくりしなかった? |
プリン | そんなにびっくりしなかったよ。 実はぼく、最初はここをピューロランドだと思ってたから! |
プリン | だけど、ぼくのおうちのバスケットがどこにもなくて、 あれれ?って気がついたんだ |
キティ | そうだったのね。 でも、おうちじゃないとよく眠れなかったりしないかな? |
プリン | 平気だよ♪ お友達のおうちに泊まるみたいに みんなと一緒に寝られるから、すっごく楽しいよ! |
プリン | えへへ。今日はポチャッコくんと一緒に、 お花畑でお星さまを見ながら寝ようって約束してるんだ♪ |
キティ | まあ、とってもすてき! きれいなお星さまが見られるといいわね! |
メロディ | キティちゃん、クッキーはいかが? |
キティ | まあ、ありがとう! |
キティ | きれいに焼けていて、とってもおいしそうね! メロディが作ったの? |
メロディ | そうなんだけど、 おてつだいしてくれたアイドルのこたちがいるの |
メロディ | いま、そのこたちが むこうでおちゃをいれてくれてるの♪ キティちゃんもいっしょにいかない? |
キティ | 行きたいけど……。私ははじめましてだし、 急に行ったら、驚かせちゃうんじゃないかしら? |
メロディ | そうね、びっくりはするかも。 メロディとあったときもびっくりしてたよ |
メロディ | でも、あえてうれしいっていってくれたよ♡ だから、きっとキティちゃんのことも よろこんでくれるとおもうな♪ |
キティ | 本当? それじゃあ、メロディたちのお茶会に ちょっとお邪魔させてもらおうかしら |
キティ | ポチャッコくん、今日はどこへおでかけするの? |
ポチャッコ | えへへ。秘密のお花畑だよ |
キティ | 秘密のお花畑? わぁ、キティもっとお話聞きたいなぁ |
ポチャッコ | もちろんいいよ! |
ポチャッコ | そうだ! よかったら、一緒に行かない? ひとりより、友達と一緒のほうが楽しいと思うんだ! |
キティ | まあ、いいの? じゃあ、秘密のお花畑を教えてもらうお礼に 手作りサンドイッチを持っていくわね! |
ポチャッコ | サンドイッチ!? やったー、ピクニックだ! |
キティ | ふふ。ポチャッコくん、どんなサンドイッチが好き? キティ、がんばって作っちゃう! |
ポチャッコ | 本当!? ん~、ハムがいいかな? タマゴがいいかな? えへへ、迷っちゃうなぁ |
シナモン | キティちゃん、一緒にあそばない? |
キティ | ごめんね、シナモン。 これからちょっと用事があるの |
シナモン | そうなの? |
キティ | ええ。レディキティハウスでお着替えして、 ミクちゃんたちとファッションショーをするのよ♪ |
シナモン | へぇ~いいなぁ、楽しそう♪ ねぇねぇ、ぼくが着られる服もあるかな? |
キティ | きっとあると思うわ! シナモンも一緒に行きましょ♪ |
シナモン | うん! えへへ♪ かっこいい服に着替えて、 みんなをびっくりさせちゃお~っと |
キティ | クロミちゃん、こんにちは! |
クロミ | なんだ、キティか。 アタイは他の連中と違って、なれあわないからね |
クロミ | 今はのんびりするのにいそがしいんだ。 あっち行っておくれよ |
キティ | 残念……。 レディキティハウスにかわいいお洋服がたくさんあったから、 みんなでファッションショーをしようと思ったんだけど…… |
クロミ | (か、かわいい服に、ファッションショー!?) |
クロミ | ん、んんっ……! ちょっとのんびりしすぎて、眠たくなってきたなー! |
クロミ | けど、今寝たら夜に眠れなくなりそうだし? 眠気覚ましにつきあってやってもいいかもなー |
キティ | ホント?!クロミちゃんありがとう! きっと興味があると思ったの |
クロミ | 眠気覚ましだって言ってるだろ! ほら、アタイの気が変わらないうちにとっとと行くよ |
プリン | に~らめっこしましょ! 笑っちゃ負けよ、あっぷっぷっ! |
メロディ | ぷっ! |
プリン | ぷっ! |
メロディ | ぷ~♪ |
プリン | あはは! メロディちゃん、顔が笑っちゃってる……あっ! |
メロディ | こえに出してわらったから、プリンくんのまけ~♪ |
メロディ | どうだった? メロディの『えがおにつられてわらっちゃうさくせん』♪ |
プリン | わあ~! 新しいにらめっこって感じで、おもしろいね |
メロディ | わぁ~い♪ それじゃあ、こんどはえがおでにらめっこしましょ? えがおにつられて、わらったらまけよ~って |
プリン | いいよ! 今度は負けないからね! |
ポチャッコ | プリンくん。このセカイっていう場所、もう全部探検した? |
プリン | 全部はまだだよ〜。おもしろい物がいっぱいあって、 ひとつ見つけたら、ついず~っとそこで遊んじゃうんだ |
ポチャッコ | ふふ、ぼくとおんなじだね! |
ポチャッコ | そうだ! 今日は一緒に探検しない? |
プリン | わあ、とっても楽しそう! じゃあ、まずは探検隊の名前を決めようよ! |
ポチャッコ | 名前かあ。それじゃあ…… |
ポチャッコ | あ! ぼくたちイヌ同士だから『わんこ探検隊』はどう? |
プリン | わあ……! ポチャッコくん、すごい! こんなにすぐ名前を思いつくなんて! |
プリン | それじゃあ、ぼくたち『わんこ探検隊』で、 い~っぱいおもしろい物を見つけようね! |
ポチャッコ・プリン | 『えいえいおー!』 |
シナモン | ふふ! あのね、プリンくん。 ぼく、おもしろいことに気づいちゃったんだ~ |
プリン | おもしろいこと? |
シナモン | うん、おもしろいこと! 知りたい~? |
プリン | う~ん、なんだか気になってきたなぁ。 教えて、シナモンくん |
シナモン | じゃあ、言うね。 実は、ぼくとプリンくんだけ—— |
シナモン | 名前でしりとりをしたら、『ン』がついて負けちゃうんだ~♪ |
プリン | え? |
プリン | えっと、キティちゃん、メロディちゃん、 クロミちゃん、ポチャッコくん…… |
プリン | あ、本当だ! ぼくたち『ン』がついちゃうね! |
シナモン | でしょ~ |
シナモン・プリン | 『あははは♪』 |
プリン | あ、クロミちゃ~ん。 メロディちゃんが『お話したい』って探してたよ? |
クロミ | ふーん |
プリン | あれ、行ってあげないの? |
クロミ | 当たり前だろ。だって、本当に話したいことなら 自分でアタイを探しに来るはずじゃないか |
クロミ | 来ないってことは、どーせ 『お天気が良かったからお話したかったの』とか くだらないことに決まってるよ |
プリン | ふふっ。クロミちゃん、メロディちゃんのマネ上手だね! |
クロミ | ………… |
プリン | クロミちゃん? どうしたの? |
クロミ | ……思ってたより似てて、自分で自分にイラっとした |
プリン | ………… |
クロミ | って、こら! 同情するような目で見るんじゃない! |
メロディ | ポチャッコくん、ひとつおねがいがあるの |
ポチャッコ | おねがい? |
メロディ | あのね。メロディ、これからいちごをつみにいくんだけど おてつだいをしてほしいの |
ポチャッコ | いちごつみ? わあ、楽しそう! |
メロディ | ふふ。メロディもとってもたのしみ♪ でもね、おいしそうないちごなんだけど、 ぜったいたべないでね? |
ポチャッコ | えー! どうして? |
メロディ | メロディね、いちごをた~っくさんつんで、 みんなといちごジュースパーティーをしたいの♪ |
メロディ | だから、もしメロディががまんできずに いちごをたべちゃいそうになったら、 ポチャッコくんがメロディをとめてね? |
ポチャッコ | お手伝いってそういうこと? それなら……あ、そうだ! |
ポチャッコ | いちごを入れるかごは、ぼくが持つよ! もしメロディちゃんがいちごを食べたいって思っても、 ぼくがかごを持って逃げるから、絶対食べられないよ |
メロディ | わあ……! メロディじゃ、ポチャッコくんにおいつけないもんね。 ふふ、すごいさくせんね♪ |
ポチャッコ | でしょ? それじゃあ、いちごをつみに行こうか! |
メロディ | うーん……。うーん…… |
シナモン | メロディちゃん、お耳をぴょこぴょこしてどうしたの? |
メロディ | あ、シナモンくん。ちょうどよかった~♪ メロディいまね。おみみでとべないか、がんばってるの |
メロディ | どうしたらシナモンくんみたいにふわふわとべるの? おしえてほしいな♪ |
シナモン | 簡単だよ。 耳をパタパタパターってがんばって動かすんだ♪ |
シナモン | 今、メロディちゃんのお耳はぴょこぴょこっていう感じだから、 パタパタパターができれば、飛べるかも! |
メロディ | パタパタパターね。やってみる! |
メロディ | パタパタパター |
シナモン | メロディちゃん。腕じゃなくて耳を動かさなくちゃ |
メロディ | あれ? もういっかい……パタパタパター。 あ、あれれ? んーっ! んーっ! |
シナモン | ……メロディちゃん。もしかして、お耳をどうやって ぴょこぴょこさせてたか忘れちゃった? |
メロディ | ……てへっ☆ |
メロディ | クロミちゃんみてみて。かわいいおはなでしょ? マリーランドにかえったら、おばあちゃんにみせてあげるの |
クロミ | は? ここにある物は持って帰れないって、 ミク達が言ってただろ |
メロディ | え…… |
メロディ | じゃ、じゃあ、あいりちゃんたちとい~っぱいやいたクッキーも ぜんぶなくなっちゃうの? |
クロミ | だから、そう言ってるだろ |
メロディ | そんな~、おみやげにしようとおもったのに |
クロミ | 残念だったね。……あ。どうせなくなっちまうなら、 そのクッキー、アタイが食べてやろうか? |
メロディ | それって……。 わあ……! クロミちゃん、メロディとおちゃしてくれるの? |
クロミ | へ? いや、アタイはクッキーをよこせって言ってるだけで…… |
メロディ | わ~い! クロミちゃんとおちゃかいだ♪ メロディね、いちごジャムもあいりちゃんたちとつくったの。 それもいっしょにたべましょ? |
クロミ | なんか勝手に話が進んでるけど……。 まあ、おやつにはちょうどいいか |
クロミ | ほら、マイメロ。クッキーとお茶とジャム持って、 あっちの木のほうに行くよ。 テーブルにちょうどいい切り株があるんだ |
メロディ | はーい♪ |
シナモン | ねえねえ、ポチャッコくん。 ぼくたち、チャームポイントが似てるよね |
ポチャッコ | そうだね! この、やわらかいお耳と~ |
シナモン | かわいいしっぽとおしり~♪ |
ポチャッコ | あれ? 似てるっていうか、同じだね? |
シナモン | ほんとだ。 じゃあ、違うところも探してみようよ |
ポチャッコ | いいね! 違うところ……。 あ、ぼくはこの頭の毛もチャームポイントだと思うな! |
シナモン | うんうん♪ じゃあぼくは……う~ん…… |
シナモン | そうだ! もちもちぷにぷにのほっぺ♪ どうかな? |
ポチャッコ | うん! シナモンくんらしいと思うよ! |
ポチャッコ | ねえ、シナモンくんのほっぺ、ちょっと触ってもいいかな? |
シナモン | えへへ。特別だよ? ぼくもポチャッコくんの頭の毛、なでなでしてもいい? |
ポチャッコ | ふふ、いいよ! |
クロミ | ふんふん。ふんふーん、ふふふ~ん♪ |
ポチャッコ | クロミちゃん、こんにちは! 何してるの? |
クロミ | ん? 見ればわかるだろ。 趣味の日記をつけてるのさ |
ポチャッコ | そっか。こっちでも書いてるんだね! |
クロミ | まあね。ていうか、ここに来てからは いろんなことが起きすぎてて、書くことがありあまってるんだ。 うれしい悲鳴ってやつさ! |
ポチャッコ | ふふ。ミクちゃんたちと遊んだり、冬弥くんみたいな子たちと お話したり、楽しいことがいっぱいだもんね! |
クロミ | そうそう! ポチャッコ、アンタわかってるじゃないか! |
クロミ | そういえば、ポチャッコが友達になったっていう その『とうや』ってやつ……。 絵名から聞いた弟の友達と、同じ名前のような…… |
ポチャッコ | 本当!? もしかして、同じ子なんじゃない? |
クロミ | まさか! いくらなんでも世間が狭すぎるって! |
シナモン | クロミちゃ~ん♪ |
クロミ | 出たな、マイメロ! ……じゃなくて、シナモンじゃないか。紛らわしいな! |
クロミ | アンタ、ただでさえ雰囲気がマイメロに似てんだから! そんなぷわぷわ~へにゃ~んってした呼びかたするなよな |
シナモン | ぷわぷわ~へにゃ~ん? ふふっ、それかわいいなあ |
シナモン | ぷわぷわ~へにゃ~ん♪ |
クロミ | あ、お前! 今、わざとやっただろ! |
シナモン | えへへ♪ どうだった? かわいかった? |
クロミ | ……ふんだ。ちっともかわいくなんかないね! だから二度とやるなよ! |
キティ | こんにちは、ミクちゃん! これからお出かけ? |
ミク | うん。今日はシナモンくんに シナモンくんがいるカフェのお話を聞かせてもらおうと思って。 キティちゃんは? |
キティ | ルカちゃんと演奏会よ。 私がピアノを弾いて、ルカちゃんに歌ってもらうの |
キティ | ふふ。ミクちゃんが紹介してくれたおかげで、 お友達がたくさんできたわ |
ミク | わたしもだよ。 ここでみんなとお話したり、遊んだりするのすごく楽しいな |
ミク | リンやレンも、プリンくんやポチャッコくんと すっかり仲良しになって あっちこっち探検してるみたいだね |
キティ | ええ。メイコちゃんやカイトくんとのお話もとっても楽しいし。 1日がもっと長ければいいのにって思うの |
ミク | わたしも! みんなといろんなことをして、 たくさん思い出を作りたいな♪ |
ミク | そうだ! キティちゃん、明日は一緒にお話しない? 前に話してくれた家族やボーイフレンドのこともっと聞きたいの |
キティ | ダニエルのこと? ……ちょっと照れちゃうけど、 聞いてもらえるとキティとっても嬉しい! |
ミク | ふふ。じゃあ、明日楽しみにしてるね! |
キティ | ええ! |
ミク | キティちゃんは、ピアノが弾けるんだよね! どんな曲を弾くのが好き? |
キティ | そうだなぁ……。どの曲も、ちょっとずつ練習して 弾けるようになっていくのがとっても楽しいの。 だから、全部が好きな曲かしら♪ |
ミク | すごい……。 努力することも楽しんでるっていう感じだね |
キティ | ええ。上手に弾けた時の楽しかったり 嬉しかったりする気持ちを思い出すとがんばれちゃうの! |
ミク | かっこいいなあ……! |
ミク | ねえ、キティちゃん! よかったらピアノ、聴かせてくれないかな? |
キティ | もちろん♪ |
キティ | そうだ! ねえ、ミクちゃん。 せっかくだし、よかったら私の伴奏で歌わない? |
ミク | いいの? ありがとう! 心を込めて歌わせてもらうね! |
咲希 | プリンくんのおなか、ぷにぷにで気持ちいい…… |
咲希 | はっ! ご、ごめんね。 さっきからずっとおなかばっかり触って…… |
プリン | 大丈夫だよ。なでなでしてもらって、 ぼくと~っても気持ちよかった! |
プリン | でもね、咲希ちゃん。 ぼく、実は—— |
咲希 | う、うん。なあに? |
プリン | 実は、頭やお耳もふわふわなんだ~♪ だから、そっちもなでなでしてほしいな |
咲希 | ええー! なでなでしていいの!? |
咲希 | えへへ……。 じゃあ遠慮なく……なでなでなで…… |
プリン | ふわぁ…… |
咲希・プリン | 『気持ちいい~』 |
プリン | ねえねえ、咲希ちゃん。 ぼく、いつもみんなにたくさんなでなでしてもらってるんだけど、 たまにはぼくがみんなをなでなでしたいって思うんだ~♪ |
咲希 | え、それって……! アタシもなでなでしてもらえたりする!? |
プリン | うん♪ あ……でも、うまくできるかな? なでてもらうのは得意なんだけど…… |
咲希 | 大丈夫! だってプリンくんのおててもふわふわだし、 そんなふわふわおててでなでられて、 気持ちよくないわけないもん! |
プリン | 本当? ふふ、じゃあ自信を持ってなでちゃうよ。 なでなで。なでなで。 |
咲希 | はあ……。 しあわせ~ |
メロディ | ねえねえ、あいりちゃん。あいりちゃんみたいに、 いろんなことがテキパキできるおねえさんになるには、 どうしたらいい? |
愛莉 | え? マイメロちゃんが、テキパキ? |
メロディ | うん。メロディ、『できるおんな』になりたいの |
愛莉 | そうねえ……。例えば料理なら、 レシピや段取りを覚えておくことが大事ね |
メロディ | おぼえる……? |
愛莉 | そうよ。どんな材料を、どう下ごしらえして どんな手順で調理するか、いつ調味料を使うか—— しっかり頭に叩きこむの |
メロディ | う~ん……。 てにかいておいちゃダメ? |
愛莉 | ダメじゃないけど……。 それって、マイメロちゃんが目指す『できる女』かしら? |
メロディ | ぜんぜん、ちがうかも……。 ……わかった。メロディ、ちょっとがんばってみる! |
愛莉 | ええ! 困ったことがあったらなんでも聞いてちょうだい |
メロディ | ……メロディ、このふわふわからおりたいな |
愛莉 | あら、気球に乗ってるほうが移動とか楽そうだけど……。 ひょっとして、高いところは苦手? |
メロディ | ううん。のってるのとってもたのしいけど…… だっこしてもらえないの |
愛莉 | なんだ、そういうことね |
愛莉 | じゃあ、抱っこしてもらいたい時だけ降りればいいんじゃない? |
メロディ | はっ! とってもすてきなアイディア! |
メロディ | あいりちゃん、あいりちゃん。 メロディ、いますぐおりる! |
愛莉 | はいはい、抱っこしてほしいのね ほんと、マイメロちゃんは甘え上手なんだから |
ポチャッコ | 冬弥くん、一緒にスケボーしない? |
冬弥 | 誘ってもらえて嬉しいんだが……。 俺はスケボーの経験がまったくないんだ |
ポチャッコ | ふふ、大丈夫! ぼくでよかったら教えるよ! |
冬弥 | 本当か? |
冬弥 | ありがとう、ポチャッコ。 実は、少し挑戦してみたいと思っていたんだ。 ぜひコーチになってくれ |
ポチャッコ | えっ! ぼくが、コーチ……! |
ポチャッコ | 任せて! 冬弥くんがスケボー楽しめるように、 がんばって教えるね! |
ポチャッコ | ——へえ! じゃあぼくのことは、 ピューロランドに遊びに行った時に ショーやクレーンゲームのぬいぐるみで知ってくれたんだね! |
ポチャッコ | ねえねえ。 そのぬいぐるみ、ぼくのことが書いてあったんだよね? なんて書いてあったの? |
冬弥 | タグの紹介文にはたしか……、 『好奇心旺盛でおっちょこちょい』とあったな |
ポチャッコ | え、おっちょこちょい? んー、そんなことないと思うけど…… |
ポチャッコ | 他には? いいこととか、書いてあった? |
冬弥 | ああ。『友達がいっぱい』とあったな |
ポチャッコ | そうそう! ぼく、友達を作るの得意なんだ! 冬弥くんたちともすぐ友達になれたもんね! |
冬弥 | ああ。秘密の花畑も見せてくれたな |
ポチャッコ | ふふ。もっともっといろんなことをお話して もっとも~っと仲良くなっちゃお! |
冬弥 | それなら、今度は俺が秘密を教えるというのはどうだ? |
ポチャッコ | えっ! い、いいの!? |
冬弥 | もちろんだ。花畑のことも教えてもらったしな。 |
ポチャッコ | わあ……! 冬弥くんの秘密ってなんだろう? ドキドキしてきちゃった |
えむ | シナモンくん、アメなめる? |
シナモン | なめる~♪ |
えむ | はい、どうぞっ☆ |
シナモン | ありがとう、えむちゃん! いただきま~す |
シナモン | ん、おいし~♪ もにゅもにゅもにゅ…… |
えむ | シナモンくん、ほっぺをむにむにしてどうしたの? |
シナモン | えへへ。 こうすると、も~っとおいしく感じる気がするんだ~♪ |
えむ | 本当!? じゃあ、あたしもやろーっと♪ |
えむ・シナモン | 『もにゅもにゅもにゅ』 |
シナモン | ぽかぽかお天気で、ちょっと眠たくなってきちゃった。 ふあ…… |
えむ | いっぱい遊んだし、ちょっとお昼寝する? |
シナモン | うん……。えむちゃん、おひざ貸してほしいな~ |
えむ | どうぞー! |
シナモン | わーい♪ むにゃぁ……おやすみなさ~い…… |
えむ | えへへ。今のシナモンくん、なんだかルカお姉さんみたい |
シナモン | ん……ルカお姉さん? その人って…… |
えむ | あのね、いつもメイコお姉さんに『お膝貸して』って言って、 むにゃむにゃすーすーって寝てるんだ♪ |
シナモン | そうなんだ? |
シナモン | (ミクちゃん達と一緒にいた あのルカちゃんかなって思ったけど、違うのかな?) |
シナモン | ふあ……ん、眠いから、いっか……。 むにゃむにゃ…… |
クロミ | ねえ、絵名。 イケてる自撮りのやりかたを教えてくれよ |
絵名 | いいよ。まず、簡単なのは 小首をかしげてほっぺに手をこんな感じで当てるポーズかな |
クロミ | ……! |
絵名 | それから、視線をちょっと上目遣いにして—— |
クロミ | ひー! |
絵名 | え? なんで悲鳴を上げるわけ? |
クロミ | わ、悪い。ちょっと拒否反応が……。 気にしないで続けていいよ |
クロミ | 絵名、ピューロランドに行った時に描いたっていうぬりえ、 もう1回見せておくれよ! |
絵名 | いいよ。……はい、これでしょ |
クロミ | そうそう! はあ……いつ見てもこのアタイ、最高だよ…… |
絵名 | …………。 そんなに気に入ってるなら、印刷してあげようか? |
クロミ | えっ……! い、いいのかい!? |
絵名 | いいよ、別にそんな大したことじゃないし。 でも—— |
絵名 | ここって、想いの欠片のセカイなんでしょ? もしかしたら、ここがなくなったら渡した絵も一緒に…… |
クロミ | 持って帰る!! |
クロミ | ぜったい、ぜったい、ぜ~~~ったい持って帰って、 アタイの宝物にするからね! |
絵名 | それなら、いい感じの額に入れて持ってきてあげる |
クロミ | 本当かい!? 気が利くじゃないか、絵名! 楽しみに待ってるからね! |
ルカ | ねえ、みのりちゃん、次のライブのことで ちょっと意見を聞きたいんだけど、いいかしら? |
みのり | もちろん! わたしにわかることなら なんでもどうぞ! |
ルカ | 今度のライブは動物園風のセットにしようと思って、 参考になりそうなイメージを集めてみたんだけど…… 見てもらえる? |
みのり | わあ、すごい! こんなに豪華なセットにするんだ! |
ルカ | やっぱりモチーフが動物園だから、迫力を出したくて。 でも、まだ何か足りない気がするのよね |
みのり | うーん……だったらセットの動物達が動くっていうのはどうかな? 象の鼻が伸びてきたり、鳥がいっせいに羽ばたいたり……とか! |
ルカ | あ、それはすごく盛り上がりそうね……! ありがとう、みのりちゃん! |
みのり | えへへ、力になれてよかった! がんばってね! |
みのり | あれ? 志歩ちゃん、何見てるの? |
志歩 | ……あの木の上に猫がいて |
みのり | 本当だ! 下りられなくなっちゃったのかな!? |
志歩 | そうかも。すぐ助けてあげないと…… |
みのり | あ、あれ……? あんなとこで寝そべって…… まさか、お昼寝しちゃった!? |
志歩 | それなら、困ってるってわけじゃないのかな |
志歩 | ……よかった |
一歌 | ……動物って、抱っこするコツとかあるのかな? |
みのり | え、突然どうしたの? |
一歌 | この前、動物園でマジロちゃんを捕まえようとした時、 一瞬どこを持って抱き上げたらいいのかわからなかったんだよね |
みのり | あ~たしかに、わたしもちょっと迷ったかも! お腹に指が食い込んじゃったらどうしよう~とか! |
一歌 | みのりでもそうなんだ。 さすがに、職業体験でも マジロちゃんの抱きかたまで教わってないよね |
みのり | うん……でもでも、仲良くなることで 抱っこの方法を知ることはできるかも! |
一歌 | ……ってことは、みのりはハシビロくんの 抱っこの仕方も知ってたりするの? |
みのり | えっ…… |
みのり | さすがにハシビロくんは抱っこできそうにないなあ…… |
みのり | あ、みんな見て見て、アニマルケーキだって! |
遥 | ……本当だ。いろんな種類があるし、どの子も可愛いね |
一歌 | イートインもあるみたいだし、寄っていく? |
志歩 | ……みんなが食べるのはいいけど、私はいらないかな |
みのり | えー、なんでなんで!? こんなにかわいい動物ばっかりなのに? |
志歩 | 動物園に行ったあとだし、 動物の形してるものを食べるのは……さすがに抵抗あるから |
遥 | ……私も、このケーキ達をフォークで刺すのは 今はちょっと難しいかな…… |
みのり | そう言われたら……たしかに食べにくいかも…… |
一歌 | 可愛い形にしすぎるのも考えものだね…… |
遥 | ねえ日野森さん、 この近くに動物グッズの専門店があるんだって |
志歩 | え、そうなの? |
遥 | クラスの子からそういう話を聞いただけで、 場所は知らないんだけど……。 日野森さんの好きそうな動物のグッズもあるかもしれないなって |
志歩 | 待って、ちょっと検索してみる。えっと…… |
志歩 | ……出てきた。ここのことかな? |
遥 | あ、そうだと思う |
遥 | へえ、ぬいぐるみも扱ってるんだ。 ライオンにカバのぬいぐるみ……あ、リスやウサギもある。 どれも可愛いな |
志歩 | リス……ウサギ…… |
遥 | よかったら、あとで一緒に行ってみない? |
志歩 | ……うん、行く |
絵名 | ねえ。疲れてる時でも集中力を保つ方法って何か知らない? |
瑞希 | 疲れてる時でもって……。 それ、普通に休憩したほうがいいと思うよ? |
絵名 | そんな暇ないの。 明日の朝までに絵画教室の課題完成させないと…… |
絵名 | 奏は何か知らない? 仮眠たまにするだけで、あとはずっと作業してた時あったよね |
瑞希 | おーい。そんなことしたら不健康まっしぐらだぞ~。 お肌大荒れ雨あられだよ~? |
絵名 | だから、そんなのわかってるんだってば! それでも課題はやり切らないと |
奏 | わたしは、特別なことは何もしてないかな……。 なんていうか、とにかく目の前のことに集中していて、 寝るのも忘れてただけっていうか…… |
瑞希 | おお、すごいね! 集中力の鬼ってやつ? |
奏 | そう、なのかな……。 でもごめん、これじゃ参考にならないよね |
絵名 | ううん、気にしないで。 ふたりと話して、ちょっと眠気さめてきた気がするし |
絵名 | ——よし。あっちに戻って課題の続きやろうかな。 ふたりとも、話聞いてくれてありがとう |
瑞希・奏 | 『どういたしまして♪』 『どういたしまして』 |
奏 | カイト、ミクを見なかった? 前に聴いてみたいって言ってたCDを持ってきたんだけど…… |
KAITO | ………… |
奏 | えっと……。 カイト? |
KAITO | ……帰って寝ろ |
奏 | ……え? |
KAITO | お前の家には鏡がないのか。 クマができてるぞ |
奏 | あ……そういえば、まふゆにも顔色悪いって言われたな |
KAITO | ……ただでさえお前達は面倒な状況にあるんだ。 余計な面倒を増やそうとするな |
奏 | ……そうだね。 まふゆにもあんまり心配かけたくないし…… |
KAITO | わかったなら、とっとと帰れ |
奏 | うん、そうする。 ありがとう、カイト |
MEIKO | ……絵名? 今日はひとりみたいね |
絵名 | ちょっと息抜きにね。 メイコもひとり? |
MEIKO | 私はだいたいひとりよ |
絵名 | そういえば、一歩引いて見てるのが好きなんだっけ |
MEIKO | 好きというわけではないわ。 それが役割を果たすために必要だから、そうしているだけよ |
絵名 | ふーん。でも、みんなで集まる時はいてくれることが多いし、 『メイコはひとり』っていう印象、最初ほどないかも |
絵名 | あ、だからって変に距離をとろうとしないでよ? メイコにだから相談できることだってあるし |
MEIKO | ……必要があるなら、話を聞くぐらいはするわ |
MEIKO | ——でも、今はそういうわけじゃなさそうね。 そろそろ行くわ |
絵名 | うん。声をかけてくれてありがと。 またね |
奏 | 買い出し、手伝ってくれてありがとう。 望月さんに、毎回ふたり分買ってきてもらうの 申し訳ないなって思ってたから |
まふゆ | 別にいいよ。 私は、家に置いてもらってるんだし……… |
まふゆ | ……望月さんが作ってくれたリストの物、全部買えたよね |
奏 | うん。じゃがいも、にんじん、たまねぎ、カレールー……。 ベーコンとひと口サイズのチーズも買ったし大丈夫 |
まふゆ | ベーコンとチーズもカレーに入れるの? |
奏 | ううん。多分チーズをベーコンで巻いて焼くんだと思う。 前に食べたことがあるんだけど、美味しかったよ |
まふゆ | ……カレー用のお肉が買い物リストにないなって思ったけど、 もう1品作るためにバランスをとったのかな |
奏 | そうかもしれないね。 栄養のバランスとかも、すごく考えてくれてるみたいだし |
奏 | そろそろ戻ろうか。 望月さん、掃除終わってるかもしれないから |
まふゆ | うん…… |
瑞希 | いや~、やっぱり4人での打ち上げはいいね! いろいろ話せて楽しいし |
まふゆ | ……瑞希と絵名は、作業中もたくさん話してると思うけど |
絵名 | 作業中は、話してても作業に集中してるから。 ご飯食べながら話すのとは全然違うの |
瑞希 | そうそう。ていうか、話せる時に話しておかないと 話題も古くなるし、人との話しかた忘れちゃうよ? |
奏 | え……。 話しかたって、忘れるものなの? |
瑞希 | 言葉自体を忘れるわけじゃないよ。 でも、どんな話題を振るとか、相手の言葉をどう返すとか、 会話を続けるために必要なことは鈍ってく気がするんだよね |
奏 | そうなんだ? もしかして、初めて会う人とうまく話せないのって そのせいなのかな |
瑞希 | 大丈夫! ボクの言うとおりにすれば あっという間に改善できちゃうよ! |
瑞希 | 奏、ちょっと笑ってみて? |
奏 | え、笑う? |
瑞希 | そう! 会話の基本は笑顔だよ♪ 『あなたと話したいです』『あなたのことが知りたいです』 っていう気持ちを込めて! はい、にこぉ~ |
絵名 | ……なんか、ベテラン詐欺師が 人を信じさせるコツ教えてるみたいに見えるのは気のせい? |
KAITO | 今日は練習もライブもないから、セカイがすごく静かだね。 こんなに静かだと、逆に少しそわそわするなあ |
レン | 僕も、せっかくの休みなのにどうすごすか決めてなくて ちょっと困ってるんだ |
ルカ | 何も思いつかないなら、歌うのはどうかしら? |
MEIKO | そうそう。お客さんのためじゃなくて、自分のために歌うと ライブとは違った気持ちよさがあるのよね |
レン | 自分のために、か。毎日歌ってるから、 こういう時こそ離れたほうがいいかなって思ってたけど、 たしかによさそうだね |
KAITO | なるほどね。じゃあ僕も、仕事になっちゃうからと思って 触らないでおいたスケジュールの調整をやっちゃおうかな! |
ルカ・MEIKO | 『それはダメじゃない?』 『それはダメよ』 |
KAITO | あはは……。やっぱり? でも、あれが終わらないとスッキリしないというか…… |
レン | それこそ、歌ってリラックスじゃないかな? |
KAITO | あ……。 ふふ。たしかにそうだね |
KAITO | え? ボクに聞きたいこと? |
リン | 実はルカと一緒にパンケーキを作ってみたんだ。 でも、前にカイトが作ってくれたのとはふわふわ感が全然違ってて |
ルカ | だから、パンケーキをふわっふわにするコツ 教えてほしいなーって! |
KAITO | ん~、そうだなあ。 教えてもいいけど、企業秘密なところあるからな…… |
リン | アイスひとつ……。 ううん、ふたつつけるから……! |
KAITO | ……バニラとチョコにしてくれる? |
リン・ルカ | 『するする!』 |
KAITO | オッケー! 交渉成立! ボクが知ってるとっておきのコツを教えるから、期待してて! |
リン・ルカ | 『やったー!』 |
MEIKO | 3人とも、そんなところでじっとしてどうしたの? |
ルカ | 今度のショーでやる、お地蔵さんの練習よ。 じ~っとして、動かない練習をしていたの |
MEIKO | そうだったのね。 邪魔しちゃってごめんなさい |
リン・レン | 『…………』 |
ルカ | ふふ。見て、めーちゃん。 リンとレンは、もうすっかりお地蔵さんになりきってるわ~。 わたしも見習わないといけないわね |
MEIKO | いえ、ちょっと待って。 これは…… |
リン・レン | 『すー……すー……』 |
ルカ | あら……。 うふふ、寝ちゃってるわ |
MEIKO | まあ、目を閉じて動かないでいたら、 ルカじゃなくてもこうなっちゃうわよね |
リン | ……4人だけ? |
レン | あ……えっと、ミクは今、奏ちゃんのところにいるみたいで…… |
ルカ | ミクは大丈夫よ。 これからする話についても、もう知っているから |
ルカ | でも、カイトはいてほしかったわね。 ここに来たからには、やってもらいたいことについて 話そうと思っていたのに |
MEIKO | ……そのやってもらいたいことってなんなの? |
リン | ……あやとり |
レン | え? |
ルカ | カイトの実力はまだ見てなかったでしょ? だから、どれくらいできるのかを見てみたいじゃない? |
リン | ……絶対、途中でイライラしてひも切るよ |
ルカ | それじゃあ普通すぎてつまらないわ。 こういう時は、意外とできたほうが面白いもの |
MEIKO | ……そんなことのために呼んだの? カイトは来なくて正解だったわね |
レン | そう、かな…… |
レン | (……カイトさんがあやとりできるか、 ぼくもちょっと気になるな) |
リン | ねえねえ! あたし、すごいことに気づいちゃったかも! |
MEIKO | すごいこと? |
リン | たとえば、お正月まであと2日だとするじゃん? そしたら、2回、夜寝ることになるでしょ? |
リン | でも、1回寝るの我慢したらあと1日になって、 2回我慢すれば、実質今日ってことになるよ! ねえ、これすごくない!? |
KAITO | ……徹夜か。普段の倍くらい疲れそう |
レン | というか、寝るの我慢した分1日減るとか ただのへりくつだろ |
リン | ふふーん、ロンリ的な思考って言ってほしいな |
レン | はいはい。じゃあ、ついでに検証もしてみたらどうだ? |
リン | ケンショー? |
MEIKO | 実際に調べて、証拠を見つけたりすることだよ。 この場合は、リンが寝ずに2日すごしてみて、 1日に感じるかどうかとか |
KAITO | ……けど、体感の話になるし、 ちゃんとした検証にはならなそうだけど—— |
リン | それって、夜ふかししていいってこと!? やったー! ケンショー、やるやる~♪ |
レン | なんか、この勢いなら検証成功しそうだな |
リン | よっ……えいっ……! ここでかっこよく~、ハネ☆ |
MEIKO | わっ、すごく大きい紙だね。 机4個分くらいある |
レン | ああ、半紙をつなぎ合わせて作ってみたんだ |
レン | 落ち着いて書くのもおもしろかったけど、 もっと思いっきり書くのもやってみたかったからさ |
リン | 見て見て、めーこ姉! これ、あたしが書いたんだー☆ |
MEIKO | あはは、勢いがあっていい字だね。 のびのび書いたんだって伝わってくるよ |
MEIKO | それに、文字の周りに描いてる星もリンらしくて、すっごくいいね |
リン | えへへ、でしょでしょ〜☆ |
レン | たしかに、墨で絵を描くのもアリだな。 オレも、ギターの絵とか描いてみるか |
MEIKO | いいね。 私も大きい紙作って、何か書いてみようかな |
絵名 | はあ……。 私も会ってみたかったな、瑞希のお姉さん |
瑞希 | え〜? 絵名、ボクのお姉ちゃんのこと、そんなに気になるの〜? |
絵名 | 気になるっていうか……奏とまふゆも会ったみたいだし。 私だけ会ってないんだって思っただけ |
絵名 | ねえ、まふゆ。どんな人だったの? |
まふゆ | ……あんまり話してないから、わからないけど |
まふゆ | 少し、瑞希に似てた気がする |
瑞希 | えっ、そう? |
絵名 | へえ……どんなところが? |
まふゆ | ……テンションが高くて、よく話して…… でも、嫌な気はしなかった |
瑞希 | あ…… えへへ、そっか! |
志歩 | 楽器のメンテナンス用品も買えたし……そろそろ行く? |
穂波 | そうだね。 あ、でも……スタジオの時間まで、もう少しあるみたい |
咲希 | それなら、近くのお店覗いてもいいかな!? ちょっと気になるとこあるんだよね~♪ |
一歌 | へえ、どんなお店なの? |
咲希 | 楽器モチーフの小物を売ってる雑貨屋さんだよ! この前、しほちゃんと初売りに行った時に見つけて、 みんなとも行きたいなーって思ってたんだ! |
志歩 | ああ、あそこか。 けっこうマイナーな楽器の小物もあったよね |
咲希 | そうそう! しほちゃん、ギターだけじゃなくて ベースのキーホルダーもあるって喜んでたよね |
志歩 | そんなに喜んではないと思うけど |
志歩 | ……でもまあ、 一歌と穂波が好きそうな雑貨もあったし、寄っていこうか。 早く着きすぎても、迷惑になるしね |
咲希 | やったー♪ |
穂波 | ふふ。楽しみだね |
瑞希 | いやー、バイト帰りに志歩ちゃんに会えるなんて ラッキーだな〜♪ |
志歩 | バイト帰りだったんだ。 瑞希さんってなんのバイトしてるの? |
瑞希 | アパレルショップの店員だよ! カワイイ服がい〜っぱいあるお店で働いてるんだ〜♪ |
瑞希 | 好きなものに囲まれて、トレンドの勉強もできるし…… その上、お給料までもらえちゃうなんて、最高だよね! |
志歩 | ……それ、ちょっとわかるかも |
志歩 | 私も、ライブハウスでバイトしてるんだけど 音楽に囲まれて働くのって楽しいし、勉強にもなるから |
瑞希 | お、志歩ちゃんも好きなことをバイトにしてるんだ! なんだか話が合いそうだな〜♪ |
瑞希 | ちなみに……志歩ちゃん、このあとのご予定は? |
志歩 | え? CDショップに新譜を買いに行くつもりだったけど…… |
瑞希 | ほんと? ちょうどボクも、 その通りにあるショップに行こうと思ってたんだよね! |
瑞希 | もしよかったら、途中まで一緒に行ってもいい? 志歩ちゃんと、もうちょっと おしゃべりできたら嬉しいなって思ってさ! |
志歩 | ……うん、わかった |
瑞希 | やった〜! それじゃ、行こう行こう〜♪ |
雫・瑞希・志歩 | 『あ……』 |
雫 | しぃちゃん! こんなところで会えるなんて…… これから練習? |
志歩 | そうだけど。 ……友達と一緒に買い物に行くって言ってたの、 瑞希さんだったんだ |
雫 | ええ! ふたりで新しい手芸店に行ってたの。 しぃちゃんのことも、たくさんお話したのよ♪ |
瑞希 | えへへ、お姉さんお借りしてます♪ |
志歩 | いや、それは全然いいけど…… お姉ちゃん、私のこと変な風に話してなかった? |
瑞希 | 全然! カワイくてがんばり屋だって、ずっと褒めてたよ! |
志歩 | はあ…… |
雫 | だって、本当のことだもの! しぃちゃんは昔からずっと可愛くて、どんなことにもまっすぐで それから—— |
志歩 | ちょっ、ちょっと、本当にやめて……! |
瑞希 | あははっ! ほんと仲良しだな〜 |
最新の10件を表示しています。 全件参照
▼VirtualSinger
┣ 初音ミク
┣ 鏡音リン
┣ 鏡音レン
┣ 巡音ルカ
┣ MEIKO
┗ KAITO
▼Leo/need
┣ 星乃一歌
┣ 天馬咲希
┣ 望月穂波
┗ 日野森志歩
▼MORE MORE JUMP!
┣ 花里みのり
┣ 桐谷遥
┣ 桃井愛莉
┗ 日野森雫
▼Vivid BAD SQUAD
┣ 小豆沢こはね
┣ 白石杏
┣ 東雲彰人
┗ 青柳冬弥
▼ワンダーランズ×ショウタイム
┣ 天馬司
┣ 鳳えむ
┣ 草薙寧々
┗ 神代類
▼25時、ナイトコードで。
┣ 宵崎奏
┣ 朝比奈まふゆ
┣ 東雲絵名
┗ 暁山瑞希
今日:9553
昨日:25112